ABOUT

飛騨高山 三光工堂 ― ものづくりの理念

「どんな木にも、その木にしか果たせない役割がある。私たちは、その可能性を見つけ、形にする。」

飛騨の地で、二代にわたり木と向き合い、半世紀。

わが工房では、先代の頃から、飛騨の木材・家具産業において、家具の材料としては適さないとされた端材や変木、節のある木々、アテ材などに目を向け、その魅力を生かした作品づくりを続けてまいりました。

先代は、自然木の持つ独特の形や風合いを生かし、吊り花器をはじめとする作品を手がけていました。

曲がった木、節のある木、複雑で独特な木目を持つ木。

一般には欠点とされるその姿も、私たちにとっては、木が長い年月をかけて育んできた、かけがえのない個性です。

先代から受け継いだ数々の木々。

長い年月を倉庫で過ごしてきたそれらの素材を、日々眺め、手に取り、木目や形、そして木が持つ表情と向き合う。

やがて、木と作り手の意思が通じ合ったとき、素材に新たな命が吹き込まれ、一つの作品が生まれます。

それは、長い間眠っていた木々にとって、新たな人生の始まりでもあります。

時代が変わり、作り手が代わっても、木の個性を尊重し、その魅力を最大限に生かそうとする思いは変わりません。

素材をどう生かすか。

その答えを求めて、三光工堂は今日も木々と向き合い続けています。